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人間だもの

  • k2load
  • 2016年10月19日
  • 読了時間: 2分

誤解を招くかもしれないが、これは紛れもない事実であり、その理解から次に進まねばならないという、思考のプロセス上必要不可欠な虚無主義的土台である。

が、まあ、あたり前のことだ。

ミクロな事象の話。

彼はある企業で課長の立場だ。ところが最近入ってきた新人があまりにも有能で、今にも自分を追い越していきそうな勢いだ。これはまずい、と思った彼は、その新人をいびり倒し、ついに会社を辞めさせてしまった。

この話を聞いたら、みんなが彼を非難するだろう。では、そんな方々の下にも有能な新人が入ってきたら…。

マクロな事象の話。

世界から戦争をなくそうとした時代があった。ところがその約20年後、人類史上最悪の戦争が発生した。しかも、戦争をなくそうとした国家の間で。

この話を聞いたら、みんなが「戦争を導いた政治家」を非難するだろう。ところで、あなたの国の同盟国が他国の侵略を受けたらしいが…。

端的に言おう。全ては人間である。私は自分のことを「清廉潔白で人類を愛し他人に対して優しく接する良識ある市民社会の一員」だと胸を張って主張してしまうほどの大馬鹿者ではないと自負している。おそらくほとんどの人が私と同じ意見だろう。さてそこで、自己防衛のため他人を攻撃したり、平和を希求しつつ戦争を起こしたりするのは誰だろうか?そう、人間である。私と同じ人間である。

アドルフ・アイヒマン、当然彼もただの人間である

私の思考は、この点から出発していると言っても過言ではない。「人間とは何か」。その答えは誰もが知っている。自分である。難民のニュースに心を痛めながら、駅のホームレスの悪臭に眉をひそめる。そんな矛盾した存在ではないのか?他人の容姿によって対応を変え、他人の収入によって対応を変え、自分の利益になる相手には格別の対応をする。そういう浅ましい存在ではないのか?

だがはっきり言おう。それこそ人間である。矛盾している、浅ましい、そしてよく言われる「人間は愚か」という言葉。それらは"解釈"に過ぎない。だからその逆に、人間は他人と分かり合える、愛に溢れた生き物であるという"解釈"もあるのだ。

それらは全て事実の曲解にすぎないか、事実と解釈の差が理解できない者による誤解によって生じた"真実"にすぎない。

ありのままに人間を受け入れること。そうしなければ、この人間社会の「どうしようもないしょうもなさ」は理解できない。


Comments


​書いてる人:シュヴァルツ

​かつて神聖ヴィンラディック帝国で官房長官をやっていたという経歴を持つ既知の外。ヘヴィーメタルをこよなく愛する、ヴィンラディックメタリストでもある。

​なんか連絡とりたい方はTwitterのDMとかでどうそ。

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​人よ、既知の外たれ。ヴィンラディックたれ。

このWebサイトはElf V. Schwarzのオンラインなメモ書き的やつです。

自分の中で整理をつけるために書いています。それだけです。

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